今秋からブログリレーがスタート!
今週のテーマは「私の生前整理」です。
私は今まさに「実家の片付け、父の遺品整理、母の生前整理」をしています。8月5日から現在まで、実家をどう片付けているのかをリアルにお届けします。
「まさか」は突然やってくる
2023年8月5日、夏の暑い日に、私の父は突然、旅立ちました。
父と最後に会ったのは、ちょうど1週間前の7月29日の祖父母の法要。喪服を着て家族や親戚がみんな集まって会食したばかりなのに……。
いつか来るその時は、ある日突然に本当に来るんだなぁ。やっぱり今まで他人事だったのが、大好きな父の死を通して初めて身近なものになりました。
どこにあるの?
父が亡くなり悲しみに浸る間もなく、何もわからないところから、いきなり色んな手続きや準備をすることになりました。
「父はどこの保険に入っているの?」
「互助会入ってる?」
「通帳はどこ?」「印鑑は?」
母は父の書類や契約などはあまり把握しておらず、悲しみいっぱいでそれどこれではなかったので、私が父の物を色々とひっくり返しながら、まずは書類を一箇所に集めました。そして書類をわかりやすいように整理して、ファイルボックスへ収納しました。
こうして私が最初に実家の片付けをしたのは「書類」となりました。
実家を整理してきて思う事は、できれば書類くらいは生きている時に整理しておいて欲しかった。これが娘としての本音です。
衣類や物の整理は少しずつやっていけばよいけど、書類はすぐに使う事になるものが多かったので、整理するのが本当に大変でした。どこに何の書類があって、一体どんな契約をしているのかがわからないからです。
突然やることになった実家のお片付け
次に片付けをしたのは「玄関」でした。父が亡くなってから3日目のことでした。
両親二人暮らしなのに、備え付けの大きな靴箱以外に、たたきにも靴を置く棚が置いてあり、いつも実家の玄関が入りずらいなーと感じていました。
しばらく色んな人が出入りすることになりそうだったので、思い切ってたたきに置いてある棚2つを撤去しました。ついでに父の靴も全部袋に入れて車庫へ。母の靴だけになったので、全て棚に収まりました。
これで玄関が通りやすくなりました!
そして葬儀が終わって意気消沈している母でしたが、私は父の物を少しずつ整理し始めました。すると母も一緒に作業に入ってきてくれました。父の死から1週間後には、父の遺品整理が本格的にスタートしていました。
父の引き出しを開けると、びっくりするほど綺麗に並べられていました。
この畳み方は私が教えたのよ。
母はそう言いながら、悲しそうに引き出しを見つめていました。
そう言っている母の顔を見ていると、なんだか作業する気になれなくて、一旦この引き出しは閉めました。改めてこの引き出しを片付けたのは1ヶ月後でした。
そして衣類の整理。襟が汚れていたり、もう着ることなさそうな服は捨てて、少し綺麗な洋服はリサイクルショップへ。
気づいたら、母はなぜか自分の洋服を出し始め、「私も自分の洋服を見直すわ!」と言って、サイズ的に着れなくなった服や、もう着なくなった服をどんどん選別していました。
「ねぇ、これ着る?」と何度も聞いてきますが、私の趣味じゃないのよ〜(笑)
冬物は少し先のシーズンでしたので、まだ保管して時期をみることに。
先入観を外してみる
先日、納骨を終えて、実家に親戚が寄ってくれました。その時に父の冬服と靴を見せたら、ぜひ着たいと言っていくつか選んで持って帰ってくれました。
そっかぁ、着たいと言ってくれることあるんだね。
私も逆の立場だったら、欲しいわよ!
亡くなった人の服なんて着たくないのかと思っていたけど、それはわたしの先入観だったのね。なんでも聞いてみないとわからないものです。
わたしも形見として父のトレーナーを1枚、Tシャツ1枚だけ頂きました。部屋着にしようと思っていましたが、思いのほか可愛く着れれそうだったので、普段着として着ることにしました(笑)
北国の古いお家
少しずつ父の物の整理をしながら、私はこれからの「母の暮らし」について考えていました。
とても小さいながらも6LDKの実家。しかも1階は車庫。築40年の古い実家は、住宅メンテナンス業をしていた父が自ら修繕していたので、家のことも全て父にお任せでした。この家を母が管理できそうにない気がする…。
実家は北海道札幌市ですので、冬支度が色々とあります。例えば、窓はどう防寒していたのか、ストーブをどうやって点火させるのか(普通のと少し違うのです)、融雪機はどうやって使うのか(毎年メンテナンスが必要)など。
これがさっぱりわからない・・・。
先日も、そろそろ寒くなってきたから2階リビングのストーブを着けようとしたら、ピーピー鳴ってエラー表示が出る。車庫のボイラー室へ行ってみたり、思い当たるところをあちこち見たけど、わからない。ついに発見したのは、2階から1階の車庫へ降りる階段のところに何やらある四角いBOX。それがストーブの給油スイッチでした。今まで知らなかったよ!ちなみに3階の各部屋のストーブも別な場所に給油スイッチBOXがありました。
おとうさーん、お家の取説を作っておいてよ〜!笑
もっと明るく!もっと使いやすく!
父がいなくなったお家は、なんだか暗くてしんみりとしている。改めて見渡したら、壁も暗い色だし、なんだか物がゴチャゴチャしている。よーく見ると埃だらけじゃない!!というわけで、目に止まったところは、あちこち拭き掃除しました。
この家、なんだか落ち着かないね(笑)
えーっ?どのあたりが?わたしずっとこの家で住んでるから、わからないんだけど。
かなり物が多くてゴチャゴチャしているよ!
ねぇ、まずはキッチンを少し整理してみない?
私が提案して「キッチン整理」がスタート。そして片付けたビフォー・アフターがこちら。
どうでしょう? スッキリしたと思いませんか?
母の変化
これからはもう少しだけパートしながら、少ない年金で細々と贅沢しないで質素に暮らすわ。
父が亡くなって年金の手続きをしに行った時に、年金額を見て愕然としながら母はそう言いました。
みゆき
お金がかかるからと諦めずに、まずは何でも言ってみて!言わなきゃわからないし、お金をかけないで出来ることや、叶えられることはたくさんあるよ!
それに言うのはタダだよ(笑)
何度もそう伝えながら、少しずつ片付けていくうちに、母の様子が少しずつ変わってきました。
もう当たり前の景色になってて何も感じられなかったお家の中に、少しずつ目を向けて、本当は自分がどうたいのかを、ポツリポツリと言いはじめました。
母
「車庫の窓に柵をつけたいんだよね。」
「あのタンスはもういらないかなぁ。」
「段差は無くした方が良いかな?」
「実はね、前から何度もキッチンを新しくしたいとお父さんに言っていたんだよね」
ようやく母の本当の望みが出てきました!
そして、ずっと停滞している空気感だった実家が、少しずつ流れはじめた気がします。
破砕工場への持ち込み
父の「遺品整理」から、母の「生前整理」へと続いている実家のお片付け。まだまだ進行中ですが、本当にかなりの物を手放しました。
こちらは破砕工場へ直接持ち込んで処分したもの。ほんの一部です。
【札幌市の清掃工場・破砕工場】
https://www.city.sapporo.jp/shisetsuannai/recycle/index.html
各地区の自治体によって、持ち込み条件などは違いますので、清掃工場へ持ち込みの際は確認してくださいね。
生前整理で本当に大切なこと
生前整理は「死ぬまでの準備」「他の人に迷惑かけないようにすること」と思われることもありますが、一つひとつモノと向き合うことで、本当に大切なものに気づけるようになります。
「もう必要ないもの」と向き合い、片をつけること。
そして「本当に大切なもの」を選ぶこと。
そうやってモノと真剣に向き合っていくことで、自分の暮らしと向き合うことになり、自分の人生とも向き合う機会となります。
どんなものが大切で、どんな暮らしがしたくて、どんな人生だったら嬉しいのか…。ぜひ、そんなことを感じながら、モノと向き合ってみる。
みゆき
「この家で、これからどう暮らせたら本当は嬉しい?」
「例えばこんな風だったら、とっても良いと思わない?」
「ここは、こんな風に変えたらスッキリすると思うけど、どうかしら?」
こんな風に、色々と質問と提案をしていきました。すると母は、
母
そう言われると、そうなった時のイメージが具体的に思い浮かぶのよね。
だから、そうなったら嬉しいなぁ〜て思うよ。
母の意向を聞きながら、プチDIYをしたり、もう使わない家具を処分したり、ガラリと配置を変えてみたりしました。
少しずつ母もお家が快適になってきたようで、
「このミトンもう古いし使いずらいから、新しいミトンを買わなきゃ♪」なんて言っていました。
母の今後の暮らしを考えながら整理したことで、本当に大切なことに気づきました。
それは、生前整理は
これからの人生を
本気で楽しむための準備
ということ。
ほんの1ヶ月前に、改めて腑に落ちたところです。
母もそのことに少しずつ気づきはじめています。
だからこそ、今では時間がある時には自主的に整理をしています。
妹が「お母さんは元気に長生きしてね♡」と母へ言ったそうです。それを聞いて母はとってもとっても嬉しかったといいます。
みゆき
お母さんはまだまだ若いし元気だから、これからは自分の人生を大切にして、色んなことを楽しんでほしい!お友達と温泉や旅行へ行ったりしたらよいと思う!
そのためには、まずはお母さんにとって心地よく楽しく元気に健康で暮らせるお家作りをしていかなきゃだね♪
「いつか」は自分が動かない限り訪れない。
だけど「いつか」必ず魂の世界へ還る時が全人類に訪れます。
【時間=命】
時間には限りがあり、命にも限りがあります。
だから物を探したり、物に振り回される時間を減らして、もっと人生を楽しむ時間に使っていただきたい♡
「どこから手をつけたらいいの?」
「何からしたらいいの?」
そう思ったら、まずはパッと思い浮かんだ場所や事を一つ片付ける行動をしてみてください。
その一歩が、また次の一歩を踏み出していくと信じています。
大丈夫!あなたなら絶対にできますよ♡
私も応援しています!!
ブログリレーメンバーとスケジュール
明日は、土曜日担当の「瀧本ルミさん」と「山下千珠さん」♪ 大好きなお二人のブログをお楽しみに〜!!
お知らせ
11月3日(祝金)オトナの文化祭
をオンラインで開催します!
当日参加できなくても、後日動画配信で観れます。
気になったという人はぜひご参加くださいませ!
運はスピード! ご縁は人と繋がってこそ♡
今までと違う体験こそ人生が新しく動き出します。
ぜひ一緒に楽しみましょう!
札幌から全国・世界へ 数秘×お片づけアドバイザー | 柏野みゆき
このブログは、自分の魅力に気づいて自分らしく生きていくヒントを「数秘」や「お片付け」「旅行」などを通して綴っています。 公式LINEにご登録いただくと「数秘タイプ別シート」をプレゼントしています♪